エッセイ

国家主権意識の回復と日米同盟の広義解釈のすすめ(3〔完〕)

近年、地政学というものが現行の日米同盟を肯定するための「御印籠」として持ち出されることが多いような気がする。しかし、それこそ地政学的に考えた場合、国内に米軍が直接駐留しなければならないほど日本の立場は弱いものなのだろうか。 日本自身が抱える…

国家主権意識の回復と日米同盟の広義解釈のすすめ(続)

「〔米国の〕核の傘があるじゃないか。」と言う向きもあるかもしれないが、「生ビール」の話ではないのである。 同盟国のために核報復をおこなえば今度は自国がさらなる核報復を蒙る。それにもかかわらず同盟国への「責務」を果たすのか? これは全く米国の…

国家主権意識の回復と日米同盟の広義解釈のすすめ

最近、台湾有事の危機が叫ばれ、それへの対処方が様々議論されているが、温度差はあるものの日本がコミットするのは当然といった風潮が広がっているように思われる。 「台湾有事は日本有事。」「集団的自衛権の限定的行使もあり得る。」「敵基地攻撃能力を保…